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diary
田村亮のちょっと嬉しかったこと
田村亮からひとこと

第45回 父の50回忌 (2002年7月8日)

昭和28年7月7日、七夕の日に父が亡くなりました。
今年が50回忌に当たります。
私は大阪公演中の為、法要も出来ませんが、公演の初日の前に京都にある二尊院に行って一人でお参りして来ました。

 私が、京都の嵯峨小学校の一年生の時、授業中職員の方が教室に入って来て、担任の先生に一言二言耳打ちして出て行きました。そして、担任の先生はオモムロに「田村君、すぐ家に帰りなさい。」
私は訳も解らず、教科書、ノート、筆箱等をランドセルにしまって教室を出て行きました。すると、廊下の向こうの方に父のお弟子さんがポツンと立って迎えに来てました。7才の私はその時もまだ「父の死」に気付かず、ただ、いつも通っている草ボウボウのジャリ道をブラブラ歩いて帰ってました。ミンミンゼミがいっせいに鳴いてました。

 そして、平成5年9月6日、旧東京宝塚劇場で「しぐれ茶屋おりく」の公演中、夜の部が終わり鏡の前で化粧をおとしてましたら、地方に出張して東京にいないはずのマネージャーが、鏡を通して私の後の方でチラッと見えました。私が「あれ?もう帰って来たの?」と振り返ると、マネージャーは「いえ・・・」言葉をつまらせ、その瞬間、私はすぐピーンときて「もしかして、お袋・・・?」。脳血栓を患っていた92才の母の死でした。
翌日9月7日、舞台一回公演の日に通夜、その翌日9月8日に朝9時からの葬儀をすませ劇場に駆け込みました。
 雨がドシャ降りの日でした。

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